ドイツテレコムと独自動車部品メーカーのパイカーは7日、機器同士がネットワークを通して相互に情報交換する、マシン・ツー・マシン(M2M)システムの開発で協力すると発表した。新しい事業モデルの開発で協力することでも合意しており、M2Mを活用した車々間通信を通して運転の安全および快適性の向上につながるサービスを提供する予定。
\パイカーはネットワークアクセスデバイス(NAD)に関する技術を持つ。同社が開発したNADモジュールには、あらゆる端末および通信プロバイダーに対応したM2M向けのSIMカード(ICチップ)が組み込まれている。一方、ドイツテレコムは通信インフラおよび国外でのローミングサービスを提供する。
\M2Mシステムの活用により、例えば、事故などの交通情報をドライバーに知らせたり、天気や駐車場の空き状況に関する情報をナビゲーションディスプレイに表示するサービスが可能になる。また、M2Mシステムは、欧州連合(EU)が導入を進めている自動車事故自動通報システム 「eコール」にも活用できる。
\ドイツテレコムは、新たな事業分野として、車々間通信を活用するサービスを強化していく方針だ。欧州では約3億5,000台の車両が走行していることから、潜在的な市場規模は大きいと見込んでいる。
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