ドイツ市場では販売される新車の平均出力が伸びる傾向にある。デュースブルク・エッセン大学の自動車リサーチセンター(CAR)のまとめによると、2011年1月にドイツ市場で販売された新車の平均出力は133.6PSとなり、2010年の平均130.5PS 、2009年の118.0PSを上回った。これまでの最高は2008年の131.1PSだった。2009年は政府による新車への買い替え補助金制度により小型車の需要が急増したため、平均出力は下がった。
\CARでは、平均出力の伸びについて、ガソリン車に比べて出力が高いディーゼル車の市場シェアが拡大したほか、SUV(スポーツユーティリティビークル)の需要が伸びていることが主因と分析している。ドイツ市場では新車販売に占めるSUVのシェアは2011年1月に14.6%となり、2006年の6.5%から2倍以上に拡大している。
\CARのフェルディナンド・ドゥーデンヘファー所長は今後について、平均出力は伸びる傾向が続くと予想。ただし、ハイブリッド車やアイドリングストップ機能の普及が見込まれるため、燃費が出力と並行して悪化するとは限らないと指摘している。
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