ボストンコンサルティンググループ(BCG)は21日発表したレポートの中で、ロシアの自動車市場が2020年までに年400万台の規模に達し、世界6位の市場になると予想している。
\ロシアの新車販売(乗用車および小型商用車)は2009年に前年比49%減の146万台に落ち込んだものの、2010年は前年比30%増の191万573台に回復した。BCGでは、2014年までに金融危機が発生する前の水準である年300万台に回復すると予想している。また、2018年までにドイツを抜いて欧州最大の自動車市場になるとの見通しも示している。
\BCGは同国の需要動向は欧州市場の動向に近いとし、中型のB、Cセグメントおよびオフロード車の販売が今後伸びると予想している。
\販売拡大に向けた自動車メーカーの課題としては、販売網の整備と品質の高い部品の確保などを挙げている。BCGによると、同国では人口の6割が近くに自動車ディーラーを持っていない。また、純正部品メーカーの世界大手40社のうち21社はロシアに進出しているものの、品質の高い部品を供給できる現地の部品メーカーは少なく、また資金面で脆弱な部品メーカーが多いと指摘している。
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