米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州部門であるGMヨーロッパが2月24日発表した2010年10-12月期決算は、営業損益で5億6,800米ドルの赤字となった。ただ、赤字幅は前年同期の7億9,900万ドルから縮小した。通期では17億ドルの赤字だった。ニック・ライリー社長は、今年は収支を均衡させ、来年には黒字化を目指すとしている。
\GMヨーロッパの昨年の販売台数は166万2,000台と、前年の166万8,000台からわずかに減少した。オペル/ボクソールが2.5%減の117万8,000台に後退した一方、シボレーは11.9%増の47万7,000台に伸びた。同社はスウェーデンの高級車メーカー、サーブを売却したほか、英国、ベルギー、ドイツ、スペインの拠点で人員削減を実施している。従業員数は09年の約5万人から昨年は4万人に縮小した。
\なお、親会社GMの10年通期決算は純利益で47億ドルとなり、04年以来の黒字転換を果たした。米国国内の販売回復に加え、中国市場の好調、コスト削減策などが奏功し、赤字から脱却した。
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