独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダは2018年までに販売台数を現在の2倍の150万台に引き上げる計画だ。同社のヴィンフリート・ファーラント社長が独経済紙『ハンデルスブラット』(3月1日付)とのインタビューで明らかにした。同目標の達成に向け、ラインアップを拡充するとともに、国外事業を強化する方針。特に中国とインド市場を重視している。
\ファーラント社長はVWグループにおけるシュコダブランドの位置づけについて、VWブランドの下位に位置し、韓国の現代自動車や起亜が競合メーカーであると説明。VWとシュコダのモデルが一部競合しているとの指摘に対しては、シュコダは「スパーブ」など大型モデルにもラインアップを広げているが、最新技術はVWに先行投入されるなど、明確な区別があるとの見解を示した。
\また、生産戦略については、国内が60%、国外が40%である現在の体制を将来は逆転させる方針を示した。事業の国際化を通して販売を増やす計画のためで、全体に販売が増えるため国内の生産規模も拡大すると説明し、国内工場をないがしろにするものではないと強調した。
\今後の販売戦略については、「ファビア」と「オクタビア」の中間に位置する新モデルを2012年に投入する計画があると説明。国外の販売を強化する方針から、中国やインド市場で需要の高いセダンを先行販売し、シュコダの典型的な車種とされるハッチバックは後から投入する予定とした。同モデルは国内工場のほか、インドと中国でも生産することを計画としている。
\また、VWのシティーカー「アップ(Up!)」をベースにしたシュコダモデルは2012年に欧州市場で販売を開始する予定とした。
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