独自動車メーカー、オペルのアラン・ヴィッサー取締役(欧州販売担当)は独業界紙『アウトモビールボッヘ』とのインタビューで、欧州域内のマルチブランドディーラーとの契約内容を2013年に見直す方針を明らかにした。「インシグニア」「アストラ」「メリーバ」など新モデルの投入でブランドイメージが向上したことに対応するもので、ショールームにオペル専用のスペースを設けさせるなど、これまでよりオペル車が目立つようにする。
\ヴィッサー取締役は、新たな販売コンセプトとして◇ブランドロゴを目立たせる◇コーポレートアイデンティティ(CI)を全ディーラーで統一する◇オペルと他ブランド車の展示コーナーを分ける◇販売員の研修を強化する――などを考えているとした。一方、「複数のブランドを扱うディーラーにオペル車だけを特別扱いさせたり、実質的に独占ディーラーになってもらう意図はない」と述べ、マルチブランドディーラーに対する販売戦略は変わらないと強調した。また、新たなコンセプトの実現に向けてディーラーに資金支援する方針も示した。
\オペル車を取り扱うディーラーは新たな販売戦略を歓迎していないもようだ。業界関係者によると、一部のディーラーが契約解除を見越して補償金の計算などを始めたという。
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