独フォルクスワーゲン(VW)のスペイン子会社セアトは、2012年から中国で販売を開始する計画だ。英自動車誌『オートカー』が3月11日、James Muir社長の話として報じた。
\Muir社長はオートカー誌の取材に対し、急速に成長する中国市場に参入する適切な時期が到来しているとの見方を示し、「親の力を借りずに自分で車を購入する、デザイン志向の強い中国の若い新世代」をターゲットにする方針を明らかにした。
\中国で販売するのは、バルセロナ郊外のマルトレル工場で生産される「イビサ」と「レオン」のハイパフォーマンスバージョンの「イビサ・クプラ」と「レオン・クプラ」。中国市場への販売進出に当たっては当面、マルトレル工場での生産を拡大して対応するが、長期的には現地生産も視野に入れているという。
\セアトは本国スペインの自動車市場でトップシェアを誇るものの、自動車需要低迷のあおりを受けて赤字経営が続いている。このため、今後はラテンアメリカやアジアなど成長市場での拡販を目指す考えだ。
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