伊複合企業のピレリが8日発表した2010年12月期(通期)決算は、売上高が48億4,800万ユーロと、前の期から19.2%拡大した。営業利益(EBIT)は63%増の4億780万ユーロ、純利益は2億2,800万ユーロと前の期から3倍に急伸した。
\中核のピレリ・タイヤは売上高が19.5%増の47億7,200万ユーロに、営業利益は46.9%増の4億5,310万ユーロにそれぞれ増加した。同社によると、販売量の増加と製品構成の改善が増収増益に貢献した。部門別の業績は、一般車両用タイヤ部門が売上高で33億30万ユーロ、営業利益で3億1,700万ユーロ、産業車両用タイヤ部門が売上高で14億7,170万ユーロ、営業利益で1億3,610万ユーロを計上した。
\同社は2011年の経営方針について、プレミアム製品の強化と、急速な成長が見込める新興国における生産能力の拡大を進めると表明するとともに、11年のグループ売上高目標を当初の51億5,000万ユーロから55億5,000万ユーロに上方修正した。
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