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2011/3/25

企業情報 - 自動車メーカー

ダイムラー、IT業務をスリム化へ

この記事の要約

独自動車大手のダイムラーは、IT業務をクラウドコンピューティングするなどしてスリム化する。同社は先に発表した決算報告書のなかで、IT業務のシステム環境を段階的にスリム化・統合し、社内で使用する業務ソフトの数を2015年ま […]

独自動車大手のダイムラーは、IT業務をクラウドコンピューティングするなどしてスリム化する。同社は先に発表した決算報告書のなかで、IT業務のシステム環境を段階的にスリム化・統合し、社内で使用する業務ソフトの数を2015年までに40%削減する方針を明らかにした。2010年もITシステムの見直しを実施、業務ソフトの数を8%削減したという。

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ダイムラーの本社部門は、世界に500のIT拠点と4,800人の従業員を抱えている。ネットワークなどインフラ管理業務の一部は外部に委託している。

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乗用車部門(メルセデス・ベンツ・カーズ)もIT業務の効率運用を推進している。IT業務の3割を自社で処理し、7割を外部に委託している。委託先はTシステムズ、IBM、マイクロソフトなどの1次サプライヤー、1次サプライヤーからの委託業務を受ける2次サプライヤー、さらにその下の3次サプライヤーまで複層の構造になっている。メルセデス・ベンツは今後、IT業務を委託しているサプライヤーのポートフォリオを定期的に見直し、開発効率などを改善していく。ただ、急激な改革は行わず、段階的に実施する方針。また、自社業務とアウトソーシングの比率もおおむね現状維持とする。

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