独フォルクスワーゲン(VW)の金融サービス子会社フォルクスワーゲン・ファイナンシャルサービス(VWFS)は15日、2010年通期決算の税引き前利益が前年比57%増の8億7,000万ユーロとなり、過去最高を更新したと発表した。すべての事業で取引高が増加したほか、債務借り換えコストの圧縮が好業績に寄与した。資産総額は653億ユーロに拡大、前年から8.4%増加した。
\同社のフランク・ヴィッター社長は好決算について、「金融危機で貸出に消極的になった一般銀行の間隙を突き事業を伸ばすことができた」と説明。昨年は融資、リース、保険、ダイレクトバンキングのすべての部門で融資残高・新規契約を伸ばしたとした。
\同社長は今年について、「取引高は大幅に増える」と述べ、税引き前利益で前年実績を上回る見通しを示した。
\VWのマーティン・ヴィンターコーン社長は10日の記者会見で、VWFSの(VWグループにとっての)重要性を強調していたが、今年もその言葉を体現することになりそうだ。
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