スウェーデン自動車安全システム大手のオートリブは3月29日、中国の長春で新工場の建設を開始したと発表した。新工場は同拠点にある旧工場に代わるもので、中国の自動車市場の急成長を受けて生産能力を強化する。
\新工場の建設投資は600万ドルで、床面積は旧工場の2倍以上に拡大する。長春工場では、シートベルト、フロントおよびサイドエアバッグを生産。現地メーカーの中国第一汽車(FAW)や長城汽車のほか、フォルクスワーゲン(VW)、ダイムラー、BMW、ゼネラルモーターズ(GM)の中国合弁工場などに供給する。
\オートリブは現在、中国に10工場とテクニカルセンターを持つ。同国の従業員数は約5,500人。中国市場は同社の2010年の世界売上高の11%を占めた。成長市場の中国では増産を進めており、昨年12月には電子部品を生産する上海工場の拡張工事を開始した。
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