独電子部品メーカーのヒルシュマン・カー・コミュニケーションは3月25日、高級車メーカーから韓国市場向けの車載テレビ向けの地上デジタルチューナーの開発と製造を受注したと発表した。同高級車メーカーが韓国に投入する全ての高級車に装備される。発注したメーカーの名前は明らかにしなかった。
\ヒルシュマンが韓国市場向けに供給するのは同国の携帯機器向け地デジ規格(T-DMB)のチューナー。大きさはカーラジオほどで、トランクルームに格納され、車載マルチメディアネットワーク規格であるMOSTバス方式で他の車載機と接続する。
\同デジタルチューナーは安全にも配慮しており、スピードが時速5キロ以上になるとドライバー席の画面が自動的に消えて音声だけとなる。一方、後部座席にエンターテイメントシステムを搭載している場合はスピードに関係なくテレビを視聴できる。
\ヒルシュマンはすでに日本の携帯端末向け地デジ規格(ISDB-T)と中国の地デジ規格(DTMB)向けの車載デジタルチューナーを供給している。年内には中国の携帯端末向け地デジ規格(CMMB)向けの車載チューナーも投入する予定だ。今回の韓国市場向けの受注で、東アジアの車載チューナーに対応することになる。
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