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2011/4/8

企業情報 - 自動車メーカー

フィアット、ロシア工場に16億ユーロ投資へ

この記事の要約

伊自動車大手のフィアットは、ロシアに16億ユーロを投じて工場を建設する計画だ。3月3日付けロイター通信が複数の消息筋の話として伝えたところによると、建設資金の調達に向け、ロシア国営銀行VEBや欧州復興開発銀行(EBRD) […]

伊自動車大手のフィアットは、ロシアに16億ユーロを投じて工場を建設する計画だ。3月3日付けロイター通信が複数の消息筋の話として伝えたところによると、建設資金の調達に向け、ロシア国営銀行VEBや欧州復興開発銀行(EBRD)と融資交渉を進めている。

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フィアットは昨年2月にロシアの自動車メーカー、ソレルスと折半出資の合弁会社を設立することで基本合意。24億ユーロを投資してソレルス工場の生産能力を強化し、2016年までにフィアットとクライスラー・ブランド車を年間50万台生産することを目指していた。しかしソレルスは先月、米フォード・モーターとの合弁を発表したため、フィアットは独自の路線でロシア事業を推進する方針を表明している。ただ、ロシア政府は、同国に進出する外国自動車メーカーに税制上の優遇措置を適用する条件として、年間生産台数を30万台以上することや、6年以内に部品の現地調達比率を60%以上に引き上げることを義務付けている。この条件を達成するには現地企業との提携が有利に働くため、フィアットは提携先を模索しており、ロストフ州に本拠を置くTagAZ(タガンログ自動車)が候補として浮上している。

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