2011/4/8

企業情報 - 部品メーカー

独エルリングクリンガー、事業を多角化

この記事の要約

独シリンダーヘッドガスケット大手のエルリングクリンガーは事業の多角化を進めていく計画だ。内燃エンジン向けヘッドガスケットの売り上げが今後、縮小することに対応した措置。代替燃料関連部品、排ガス処理システム、非自動車事業の3 […]

独シリンダーヘッドガスケット大手のエルリングクリンガーは事業の多角化を進めていく計画だ。内燃エンジン向けヘッドガスケットの売り上げが今後、縮小することに対応した措置。代替燃料関連部品、排ガス処理システム、非自動車事業の3分野を強化していく方針だ。4日付の独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。

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同紙によると、エルリングクリンガーはシリンダーヘッドガスケットの世界3大手に入り、欧州市場では50%のシェアを確保している。同社の売上高(2010年:7億9,600万ユーロ)の約3分の1を占める主力事業だ。しかし、内燃エンジンに使用するガスケットの数は減少する傾向にあり、付加価値も小さくなっているため、同社では同事業の売り上げ縮小は避けられないと見込んでいる。

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代替燃料関連では、リチウムイオン電池や電気モーター、移動・定置型の燃料電池などに使用する部品の生産に注力する方針。また、高機能樹脂を材料とするモジュールの生産も拡大する方針だ、現在、約9,500万ユーロを投じて、本社のあるデッティンゲンに新工場を建設している。また、ビーティッヒハイムにある樹脂工場(従業員数:550人)でも生産規模を拡大していく方向という。

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■ 排ガス処理システム事業を強化、スイス同業を買収

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エルリングクリンガーは5日、スイスの排ガス処理システムメーカーHug Engineeringの買収で合意し、契約に署名した。同社の持ち分の66.7%を取得する。カルテル当局の認可を得て、遅くとも年内に取引を完了する計画。

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Hugは定置型エンジンや商用車、建機、鉄道、船舶などの排ガス処理システムやディーゼルパーティキュレートフィルター(DPF)などを開発・生産している。

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両社は今後、ノウハウを持ち寄り、トラックや建機などに搭載する大型エンジン向けの排ガス処理システム事業を強化するほか、排ガス規制が今後さらに強化される見通しであるアジアや南米市場などでも販売を強化していく。

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『オートモビルボッヘ』紙によると、Hugが生産する排ガスフィルターの本体にエルリングクリンガーは貴金属を使用しないタイプの触媒を採用する計画。中・長期的に乗用車向けのパーティキュレートフィルターの量産化を見込んでいるという。

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Hug Engineeringの2010/11年度の売上高は約4,600万ユーロ(約6,000万スイスフラン)が見込まれており、買収価格は売上高の0.5倍の約2,300万ユーロ(約3,000万フラン)となる見通し。

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■ 非自動車事業を強化

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第3の柱としては非自動車事業の強化を計画している。取引先は、機械、プラントメーカー、医療および食品用の包装材メーカーなど。同事業の売上高に占める割合は現在、約15%。将来は20~25%に引き上げる計画。

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