仏自動車部品大手のヴァレオはこのほど、中国に建設していた技術センターと新工場を稼働させた。中国市場の事業を強化する同社の戦略の一環で、深センにエレクトロニクス技術センター、温嶺(れい)にワイパー工場を新設した。同社が1日、プレスリリースで明らかにした。
\同社のジャック・アシェンブロワ最高経営責任者(CEO)は今後の中国事業について、2015年までに売上高を2倍に引き上げる計画を明らかにした。また、研究開発を強化するため、中国拠点のエンジニア数を現在(2010年)の約1,300人から5年以内に3,000人に倍増する方針。アジア市場はヴァレオの世界売上高の19%(2010年)を占める有力市場で、2015年には30%に拡大すると見込んでいる。
\エレクトロニクス技術センターは深センにある既存工場の敷地内に建設された。エンジニアリングサービスやコンピュータ支援設計(CAD)、サプライヤーの品質サポートなどを行うほか、ヴァレオグループ全体の技術サービスも担当する。将来は電気自動車向けの電子部品の開発でも重要な役割を果たす見通しだ。
\一方、ワイパー工場は1994年に稼働した旧工場に代わるもので、上海工場の生産を補強し、中国および世界市場の需要拡大に対応していく。
\