独高級車メーカーのアウディは、社内のITシステムをクラウド化した。生産や物流システムなど基幹業務の柔軟性を高めるとともに、ITリソースの効率利用でコストを削減し、またセキュリティを強化することができる。
\アウディでは、生産、物流、顧客、従業員管理などを行う基幹業務システムを導入して業務の効率化を進めてきたが、運用システムの増加に伴い社内のIT環境が複雑化するといった弊害が生じていた。このため昨年4月、ITソリューション大手のIBMと提携して既存のSAP環境をクラウド化し、IT インフラを最適化することにした。IBMはこれを受け、わずか8カ月でアウディの社内のすべてのITネットワークをクラウドコンピューティングに移行し、今年1月に新システムを稼働させた。
\アウディのシェーベアルITインフラ環境部長は、「クラウド化によって業務の柔軟性や信頼性が高まっただけでなく、エネルギー消費量も削減できた」と述べ、クラウド化に満足感を示した。
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