米自動車大手クライスラーと伊自動車大手フィアットの最高経営責任者(CEO)を兼務するセルジオ・マルキオンネ氏は4月29日、クライスラーが米国やカナダ政府からの借入金を完済すると発表したことを受け、借入金返済は同社の企業イメージの回復に大きく寄与するとの見解を示した。
\クライスラーは28日、米加両政府からの借入金約75億3,000万米ドルを6月末までに全額返済すると発表した。マルキオンネCEOは記者団に対し、クライスラーの企業イメージは公的資金による救済を受けたことにより傷ついたが、ダメージは「致命的」ではないと強調。「公的資金の返済が完了することにより、我が社のブランドイメージは間違いなく改善に向かうだろう」と述べた。
\フィアットはクライスラーへの出資比率引き上げを目指しているが、公的資金の返済が前提となっていた。返済後は出資比率を現在の30%から50%超まで引き上げる計画だ。
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