蘭モバイルナビゲーションシステム大手のトムトムは4月27日の今年第1四半期決算発表で、通期の売上高見通しを当初の「15億2,100万ユーロ」から「14億2,500万~14億7,500万ユーロ」に引き下げた。スマートフォンをカーナビ代わりに利用する消費者が増え、主力のポータブルナビゲーション機器(PND)に対する需要が落ち込んでいるためだ。同社は今後、コスト削減を徹底するとともに、将来の成長が見込める自動車メーカー向けのシステム、コンテンツサービス事業に軸足を移す方針だ。
\トムトムによると、同社の主力市場である欧州と北米における今年1‐3月のPND販売台数は前年の同じ時期に比べ15%も減少した。今後も販売低迷が続くとみている。
\同社が同日発表した第1四半期決算の営業利益(EBITベース)は1,800万ユーロで、前年同期比で7%増加した。PND部門が低迷した一方で、自動車メーカー向けのライセンス、ビジネスソリューション事業が好調だった。
\第1四半期の売上高は前年同期比1%減の2億6,500万ユーロ。内訳はコンシューマー部門が1億5,700万ユーロ(16%減)、自動車産業部門が6,000万ユーロ(53%増)、ライセンス部門が3,400万ユーロ(11%増)、ビジネスソリューションが1,400万ユーロ(17%増)だった。
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