ドイツテレコムは4月26日、テレマティクスを専門とする英Autotxtと提携し、車両モバイル通信事業を強化すると発表した。
\Autotxtが、機器同士が自立的に通信するM2M(Machine to Machine)方式の移動体位置測位・追跡システムを供給する一方、ドイツテレコムは車載テレマティクス用のSIMカードを提供する。車両とAutotxtのサービスセンターおよび関連当局との間のデータ交換はドイツテレコムの通信網や同社の提携先のネットワークをローミングして行われる。
\Autotxtは2003年の設立で、ロンドンに本社を置く。ドイツと中国に拠点を持ち、ポルシェ、アストンマーチン、ジャガー・ランドローバーなどの高級車メーカーに車両の位置測位・追跡システム向けの電子モジュール(ECU)を供給している。将来は、同システムを活用して車両が故障した際の緊急通報や遠隔診断サービスなども市場投入する計画。また、スマートフォンを使って車両ドアの施錠・解錠ができるシステムも開発中という。
\独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、ドイツテレコムはこれまでも車両モバイル通信分野を重視してきたが、業績に寄与するほどの事業には育っていなかった。Autotxtとの提携により事業を拡大できるかが注目される。
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