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2011/5/13

総合 – 自動車産業ニュース

スペイン自動車市場、回復は来年後半以降か

この記事の要約

スペインの自動車市場は、年内の回復が困難な見通しだ。スペイン自動車工業会(ANFAC)は2013年までは回復は難しいとの見通しを示している。また、仏自動車大手シトロエンのジェネラルマネージャーであるアルフレッド・ビリャ氏 […]

スペインの自動車市場は、年内の回復が困難な見通しだ。スペイン自動車工業会(ANFAC)は2013年までは回復は難しいとの見通しを示している。また、仏自動車大手シトロエンのジェネラルマネージャーであるアルフレッド・ビリャ氏はメディアに対し、早くても回復は2012年下半期以降になるとの見解を示している。

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同国の乗用車新車登録は不動産バブルの崩壊により、2008年に28%減、2009年も17.9%減と2ケタの落ち込みが続いていた。2010年は政府による新車購入奨励措置により3.1%増の98万2,015台に回復していたが、奨励制度が終了した後は、再び2ケタ減が続いている。

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景気低迷により消費意欲は低迷しており、2011年1~4月の乗用車新車登録は累計で前年同期比26.3%減の27万9,960台に落ち込んでいる。

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シトロエンのビリャ氏は、2011年通期の販売は86万台にとどまると予想している。2012年後半には、金融機関による融資条件にも改善が見え始め、販売を後押しするとの見通しを示した。ただし、販売が115万~125万台まで回復しなければ市場が堅調な状態にあるとは言い難いとの厳しい見方も示した。

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同国の過去10年間の乗用車販売を見ると、2006年のピーク時には160万台に達していた。

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