経営不安が続いているスウェーデンの高級車メーカー、サーブに中国企業が資本参加する見通しとなった。サーブの親会社であるオランダのスウェーディッシュ・オートモーティブ(旧スパイカー・カーズ)は4日、資本提携することで基本合意していた中国の自動車メーカー、青年汽車集団(Zhejiang Youngman Lotus Automobile)および同国の自動車販売大手パンダ・オートモービル・トレード(厖大汽貿集団)と拘束力を持つ契約を締結したと発表した。両社はサーブに2億4,500万ユーロを投資する。ただし、同契約の成立には中国当局の認可が必要となる。
\また、欧州投資銀行(EIB)は同日、サーブが生産設備をスウェーデンの不動産コンソーシアムに売却する計画を承認した。サーブは売却で得た資金を従業員の給与やサプライヤーへの支払いに充てる。生産再開の時期についてはコメントを控えている。
\サーブは資金繰り悪化によりサプライヤーへの代金支払いが滞ったため部品供給がストップし、4月に生産停止に追い込まれた。5月末には生産を再開したものの、一部のサプライヤーとの間で部品供給の再開について合意できず、再び操業を停止している。
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