6月に民事再生法の適用を申請したノルウェーの電気自動車(EV)メーカー、シンクは7月25日、ロシアの富豪ボリス・ジンガレビッチ氏が同社の新たな出資者になると発表した。今後については、社名をエレクトリック・モビリティー・ソリューソンズ(本社:ノルウェー)に変更し、2012年第1四半期にEV「シンク・シティー」の生産を再開する方針を示している。
\破産申請の対象外となっていた米子会社のシンク・ノース・アメリカと英子会社のシンクUKも今回の取引に含まれる。シンクが経営難に陥ったのは過去10年で3回目となり、2009年には米バッテリーメーカーのエナー1やフィンランドの自動車メーカー、ヴァルメットなどから資本参加を取り付けて経営破たんを回避した経緯がある。ジンガレビッチ氏はエナー1の大株主で、今回の措置について、エナー1やヴァルメットも合意しているという。
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