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2011/9/2

一般・技術・その他 (旧)

独ラベルメーカー、ポケット付きセーフティラベル開発

この記事の要約

機能性ラベルソリューション大手の独シュライナーグループ(オーバーシュライスハイム)は8月22日、自動車の救助指示書などの書類が差し込めるポケット付きのラベル「セーフティバッグ(Safetybag)」を開発したと発表した。 […]

機能性ラベルソリューション大手の独シュライナーグループ(オーバーシュライスハイム)は8月22日、自動車の救助指示書などの書類が差し込めるポケット付きのラベル「セーフティバッグ(Safetybag)」を開発したと発表した。これはKLプロダクツ(ヘッセン州ハインブルク)と共同で開発したもので、特殊な吸着シートコーティングによって何度でも貼ったりはがしたりできるが、衝突などの強い衝撃を受けてもはがれ落ちたり破れたりしないのが特徴という。

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今日の自動車はカーエレクトロニクスや新技術の導入によって内部の構造が複雑になっており、事故の際に迅速な救出作業ができないことがある。エアバッグコントローラー、ガスタンク、高圧バッテリー、燃料タンクなどの位置が分からないと、救助活動中に2次災害が起きたり、救助作業員や要救助者が大けがをする恐れがある。

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セーフティバッグはフロントガラスの環境(粉じん)レベルステッカーの下か、後部座席の三角窓に張り付けて使用する。ポケットの中には自動車の救助指示書を入れる。フロントガラスの表側には「ここを剥がして下さい。レスキュー指示書が入っています」と印刷してあり、救助隊員がすぐに書類をみつけて取り出せるようになっている。試験測定を実施したところ、セーフティバッグに救助指示書が入っていた自動車はそうでない車に比べ救助時間を3分の1短縮できたという。

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セーフティバッグは、それぞれの自動車メーカーかオンラインショップで購入できる。

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なお、同製品は2011年の世界ラベルコンテスト(FINAT)で技術開発賞(特別賞)を受賞している。

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