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2011/9/30

一般・技術・その他 (旧)

英Axeon、EV用高エネ密度電池を開発

この記事の要約

欧州最大の独立系リチウムイオン電池メーカーである英Axeonは22日、このほど、重量はそのままで電気自動車(EV)の航続距離を従来と比べ35%伸ばすことのできるバッテリーの共同開発に成功したと発表した。\ Axeonは、 […]

欧州最大の独立系リチウムイオン電池メーカーである英Axeonは22日、このほど、重量はそのままで電気自動車(EV)の航続距離を従来と比べ35%伸ばすことのできるバッテリーの共同開発に成功したと発表した。

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Axeonは、2009年から英政府の技術戦略委員会(TSB)の支援を受け、ミニバスや福祉車両などを手がけるアライド・ビークルズおよびエンジニアリング会社のリカードと共同で革新的なEV向け高エネルギー密度タイプバッテリーの開発に取り組んできた。今回開発されたバッテリーは、ニッケルコバルトマンガン(NCM)を使用しており、リン酸鉄系リチウムイオンと比べて容量が50%小さく、また重量が30%軽いという。

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この新型バッテリーは、リカードが開発したバッテリーマネジメントシステム(BMS)を採用しており、バッテリーの電気および温度状況を監視し各バッテリーとセルを制御することで、必要なエネルギーを供給して最適な動作条件を維持することができる。アライド・ビークルズが提供する車両にこのバッテリーを試験的に搭載してみたところ、ロードクリアランスが向上したほか、重量配分や操縦性の改善により快適な運転が可能となったという。3社は今後、この新型バッテリーの商業生産などについて協議する方針だ。

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