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2011/10/21

企業情報 - 自動車メーカー

VW、11月からカーシェアリングサービス開始

この記事の要約

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は11月からドイツのハノーバーでカーシェアリンサービス「Quicar」を開始する。当初は、約50カ所のステーションに200台の「ゴルフ・ブルーモーション」を配置。中期的にステーショ […]

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は11月からドイツのハノーバーでカーシェアリンサービス「Quicar」を開始する。当初は、約50カ所のステーションに200台の「ゴルフ・ブルーモーション」を配置。中期的にステーションを100カ所まで増やす計画だ。さらに、同社は13日、シティーカー「アップ(Up)」など複数のモデルを長時間利用できる新サービス「Quicar Plus」も追加すると発表した。

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「Quicar」は、登録料25ユーロを払い、手続きを済ませると、ステーションに配置されているゴルフを利用できるサービス。電話やインターネットから予約できる。時間単位で課金する仕組みで、最低の利用時間は30分(6ユーロ)。その後は1分当たり20ユーロセントが課金される。駐車中は半額の10セント/分となり、給油すると次回の利用時に時間がプラスされる。ガソリンスタンドでは、ダッシュボードの中に備えてあるカードを使い無料で給油できる。

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一方、「Quicar Plus」は最低の利用時間が10時間と長い。当初は約70台を配置する予定で、車種もアップのほか、新型「ビートル」、「パサート・ヴァリアント」、「シャラン」、「ゴフル・カブリオレ」、「トランスポーター」、「カラベル」など幅広い車種を用意する。Quicar Plusに投入するモデルは白色でQuicarのロゴが入っていないため、同社では休暇などの長距離移動のほか、ビジネスにも利用できるとしている。午前8時から午後18時までの利用料金は、アップが30ユーロ、ビートルが40ユーロ、ゴルフカブリオレとパサート・ヴァリアントは50ユーロなどとなっている。

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■ ダイムラーとBMWもカーシェアリング事業を拡大

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独自動車大手のダイムラーとBMWはすでにカーシェアリング事業を開始しており、事業を拡大している。メディア報道によると、高級スポーツカー大手のポルシェもカーシェアリングサービスへの参入を検討しているもよう。

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ダイムラーは超小型車ブランド、スマートの2人乗りモデル「フォーツー」を使ったカーシェアリングサービス「Car2go」をドイツのウルムやハンブルク、米テキサス州のオースティン、カナダのバンクバーで展開している。

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「car2go」は登録手続きを済ませると市内に配置された車両を自由に利用できるシステムで、レンタカー大手のユーロップカーと共同で運営している。利用後、市内の決められた場所に車両を戻せば良く、遠距離でも利用できる。

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ダイムラーは近く、フランスのリヨンでもサービスを開始する予定。また、米カリフォルニア州のサンディエゴとオランダのアムステルダムでは年内にも電気自動車(EV)「フォーツー・エレクトリック・ドライブ」のみを使用したCar2goを開始する計画を明らかにしている。

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BMWはレンタカー大手のシクストの合弁会社であるドライブ・ナウを通してカーシェアリングサービスを展開。9月末に、ミュンヘンに続きベルリンでもカーシェアリングサービスを開始した。BMWはさらに、リース事業子会社のアルファベット(Alphabet)を通して、法人向けのカーシェアリングサービスも開始する。

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