独自動車大手のダイムラーは、ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州の州都であるシュツットガルトで2012年に実施されるカーシェアリングサービスの大型プロジェクトに電気自動車(EV)500台を投入する。
\同プロジェクトは、ダイムラーのカーシェアリングサービス「Car2go」とその他の交通機関を連携するパイロットプロジェクトで、バーデン・ヴュルテンベルク州政府が調整役を務める。シュツットガルト市も参加し、エネルギー大手のENBWは充電ステーションを500カ所に整備し、再生可能エネルギーを供給する。
\ダイムラーは2012年半ばから超小型車ブランド、スマートの電気自動車「スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ」を提供し、当初は市街地から投入していく予定。また、シュツットガルトの近距離交通を運営するVVSと連携し、共通の情報サービスや電子支払いシステムの導入試験を実施する。
\Car2goは、登録手続きを済ませると一定の地域内に配置された車両を自由に利用できるサービスで、利用時間で課金する仕組み。利用した後は同じ地域内に返却すればよく、指定地域外へのドライブにも利用できる。
\ \■ ウィーンも12月から「Car2go」を実施
\ \ダイムラーは12月からオーストリアの首都ウィーンで「Car2go」サービスを実施する。ウィーンではEVではなくCar2go仕様に整備された従来のスマート「フォーツー」を投入する。対象となるのは、ウィーンの周辺地域も含めた約80平方キロメートルの地域。
\Car2goは現在、ドイツのウルム、ハンブルク、米テキサス州のオースティン、カナダのバンクバーの4都市で実施。ダイムラーによると4都市で1,000台以上の車両を投入している。11月末には米カリフォルニア州のサンディエゴとオランダのアムステルダムでEVのみのCar2goサービスを開始する予定。
\2012年1月にはフランスのリヨンにもサービスを広げる。リヨンではまず、従来のフォーツー200台を投入する予定。
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