独自動車大手ダイムラーの金融部門(ダイムラー・ファイナンシャルサービス)は11月28日、2011年通期の営業利益(EBITベース)が過去最高を更新するとの見通しを明らかにした。自動車金融事業の業績は中国、インドなどBRICs諸国がけん引し、1-9月期だけで前年通期の水準を上回るなど好調に推移しているため。同社は高い成長が見込める新興国事業を強化し、売上高全体に占める割合を現在の10%から今後5年で25%に引き上げたい考えだ。
\ダイムラー・ファイナンシャルサービスの11年1-9月期決算の売上高は前年同期比7%減の89億4,700ユーロに落ち込んだものの、EBITは同64%増の9億9,800万ユーロに拡大した。
\1-10月期の新規契約高は12%増の267億ユーロとなり、契約残高は8%増の658億ユーロに拡大した。地域別で好調だったのはアジアで、中国での契約残高が42%増の14億ユーロに急伸したほか、台湾、韓国、アルゼンチン、トルコでも20%以上増加した。
\保険事業も好調で、斡旋した自動車保険は20%増の85万3,000件に拡大した。
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