高級車を中心に車載マルチメディア化が進むなか、英高級車ブランドのベントリーはこのほど、新たな車載マルチメディアシステム「エグゼクティブ・インテリア・コンセプト(EIC)」を発表した。同社のモデル「ミュルザンヌ」向けに開発したもので、アップルのタブレットコンピューター「アイパッド」2台と無線キーボード、ビデオモニターと天井から飛び出す15インチLEDモニターを装備する。
\EICは、お抱え運転手付きの高級車を利用する社長や重役など向けの「走るオフィス」をコンセプトとしている。アイパッドとキーボードが取り付けられているワークトレーは前部座席のシートに格納されており、センターコンソールのボタンを押すとロックを解除し、飛び出す。利用したいトレーの前に手をかざすだけでトレーが展開されて座席の前にアイパッドとキーボードがセットされる。コンピューター(マック・ミニ)はトランクルームの専用ダッシュボードに収納されており、外からは見えないようになっている。
\ベントレーのスチュワート取締役(販売担当)は、「ミュルザンヌを利用する顧客の多くは、車内でも仕事している。我々の新たなコンセプトによって、顧客がさらにスムーズに仕事をできるようになってくれれば」と話している。
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