スウェーデンのボルボ・バスは2日、バス利用の快適性を高め、効率的な運行を目指す試験車両を使った共同プロジェクトをイエーテボリで開始したと発表した。
\このプロジェクトは、都市部における公共輸送システムの次世代ソリューションの開発を進める目的で欧州連合(EU)の欧州委員会が主導するイニシアチブ「未来の欧州バスシステム(EBSF)」の一環として行われるもの。ボルボ・バス、チャルマース工科大学、交通公社ヴェストラフィーク、運行会社ヴェオリアが参加し、より多くの乗客を惹きつけるバスの開発とテストおよび効率の良い運行を実現することを目的としている。
\プロジェクトではまず、チャルマース工科大学がバス利用客の行動を科学的に分析するとともに、定期的にバスを利用している300人にインタビューを実施。ボルボ・バスはこの結果をもとによりスムーズな乗降を可能とし、レイアウトの最適化で定員を増やしたプロトタイプを開発した。イエーテボリで最も混雑する16番路線で試験運行を行う。同社によると、試験車両では乗降の円滑化により停留所での停車時間を25%短縮し、レイアウトの変更で乗客定員を20%増やせるという。同プロジェクトは3カ月にわたって実施される。
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