LiONS
Lichtsensor-basierte Ortungs- und Navigationsdienste fuer autonome Fahrzeuge
(光センサーを基盤にした自動運転車両向けの位置確定・ナビゲーションサービス)
光センサーを基盤にした自動運転の構内運搬車両向けの位置確定・ナビゲーションシステムに関する共同プロジェクト。物流倉庫や工場の天井に設置されているLED照明を変調して識別信号を発信し、構内運搬車両の進行方向を制御する。床などに自動運転用のインフラを整備する必要がなく、既存のLED照明を活用すれば、自動運転の構内運搬車両の導入にかかる手間や負担を軽減することができる。
プロジェクトには、独照明大手のオスラム、独フラウンホーファー・メカトロニクスシステムデザイン研究所(IEM)、独センサーメーカーのゲッティング、独駆動部品メーカーのKEBの4パートナーが参加した。実施期間は2015年10月~2018年12月までの約3年間で、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が助成プログラム「インダストリー4.0用のセンサー基盤の電子システム」の枠組みから資金支援した。
LED照明が発信する識別信号は、肉眼では見ることができないが、カメラセンサーが信号を受け取り、車載ユニットによりカメラセンサーのデータや他のセンサーの情報を分析し、車両の進行方向を制御する。
当該システムは、KEBの工場で実証試験した。オスラムは、LED照明および車載センサーを、ゲッティングは自動輸送システム(KATE)やセンサー情報を評価するための車載ユニットを供給。フラウンホーファーIEMは、総合的なコンセプトや試験プラン、プロジェクト調整などを担当した。