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2014/10/10

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ハイブリッド車や電気自動車に搭載するパワーエレクトロニクス機器のパッケージングおよび接合技術に関するドイツの研究プロジェクト。鉛を使用しないはんだ付け技術により低コストで摂氏300度までの高温環境下で正常に機能するモジュ […]

ハイブリッド車や電気自動車に搭載するパワーエレクトロニクス機器のパッケージングおよび接合技術に関するドイツの研究プロジェクト。鉛を使用しないはんだ付け技術により低コストで摂氏300度までの高温環境下で正常に機能するモジュール製造技術を開発した。

同プロジェクトは独自動車部品大手のボッシュが主導した。実施期間は2011年5月1日~2014年4月30日までの3年間。予算は540万ユーロで、このうちドイツ連邦教育研究省(BMBF)が52%を支援した。

ハイブリッド車や電気自動車にはインバーターやコンバーター、充電器などの電子機器や、マイクロプロセッサーなどの制御機器が搭載されている。これらの電子部品を組み立てる技術として、これまでは環境汚染の問題のある鉛が含まれたはんだ付け材料あるいは高コストの鉛フリー材料が使用されていた。

今回のプロジェクトの研究チームは、スズをベースにしたペーストを使用して等温凝固という技術で接合することにより、低コストで耐熱性に優れた組み立て技術の開発に成功したという。

この技術は、産業用の量産化技術の基盤となるもので、自動車のほか、太陽光発電設備のインバーター生産や他の産業分野にも活用できると見込んでいる。

今回のプロジェクトには、ボッシュのほか、電機大手のシーメンス、素材大手のヘレウス・マテリアルズ・テクノロジー、計測技術のケムニッツァー・ヴェルクシュトフメカニック、エレクトロニクス産業用のはんだ付け機を製造するSEHOシステムズ、フラウンホーファー信頼性・マイクロインテグレーション研究所(IZM)、フラウンホーファー・エレクトロナノシステム研究所(ENAS)、ロストック大学、ドレスデン工科大学が参加した。

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