独自動車大手ダイムラーのデジタル技術子会社。メルセデスベンツ向けのデジタル製品およびサービスを専門に開発していたドイツのCINTEOを2017年10月1日付けで買収し、社名をMercedes-Benz.ioに変更した。
CINTEOは、ドイツのシュツットガルトにあるデジタル技術会社diconiumグループの子会社として、2015年3月30日に設立された。現在の従業員数は100人を超え、シュツットガルトとベルリンに拠点を置く。ダイムラーの買収により、ポルトガルのリスボンが拠点に加わった。
ダイムラーはCINTEOの買収により、デジタル技術を活用したマーケティング、販売、サービスを強化する。Mercedes-Benz.ioとダイムラーの専門家が協力し、スピードとハイクオリティを特徴とした事業モデルの構築を目指す。
独自のデジタル子会社を持つことで、世界の顧客ニーズや、自動車業界における変化に迅速に対応できる体制を構築していく。
今後は、ダイムラーのマーケティング&セールス、IT部門の専門家とMercedes-Benz.ioによるチームが、マーケティング、販売、サービスにおけるデジタル化に取り組んでいく。
新しい子会社の重点は、あらゆるデジタルチャネルにおける顧客アプローチの最適化、デジタルマーケティングやデジタルコマースの分野における製品やサービスとする。
Mercedes-Benz.ioでは、中期的にデジタル分野の専門家を約300人に増員する計画。シュツットガルト、ベルリン、リスボンの3拠点では直ちに、プロダクトオーナー、デザイナー/コンセプター、コミュニティ/コンテンツマネージャーや、ビジネス・ディベロップメント、ユーザーエクスペリエンス(UX)/ユーザーインターフェース(UI)、アプリ・プログラミング、ビッグデータなど、さまざまな分野における人材を世界から募集する。