ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が支援した電動車向けの新しい操舵システムを開発する研究プロジェクト。実施期間は2016年1月1日~2018年12月31日までの3年間。カールスルーエ技術研究所(KIT)の共同研究プロジェクト「SHARE(Schaeffler Hub for Automotive Research in E-Mobility)」の一環として実施、独自動車部品大手のシェフラーなどと産学連携した。
今回のプロジェクトでは、それぞれの車輪に電気駆動システムを組み込む方式の電気自動車を開発した。各車輪を個別に操作できるため、例えば、状況に応じて、前輪駆動、後輪駆動、全輪駆動への変更が可能であり、直角に方向転換することも可能になる。
シェフラーは、電動ホイールハブ駆動「E-Wheel Drive」や新しいホイールサスペンション技術などを同プロジェクトに投入した。
従来の内燃エンジンとは異なる運転が可能で、直角方向の駐車や、狭いスペースでの方向転換も容易になれば、例えば、配送業務や看護サービスなど、1日に何度も停車・駐車を繰り返す業務では、駐車にかかる時間や負担を減らすことができる。
また、このようなシステムは自動運転車にも活用できる。
今回のプロジェクトには、シェフラーのほか、障害者用の車両改造などを事業とするパラバン、高度な視覚センサーシステムなどを開発するヘラー・アグライア・モバイル・ビジョン、KITの情報研究センター(FZI)、自動車システム技術研究所(FAST)が参加した。
プロジェクトに参加する企業・機関:
主要パートナー:
Schaeffler Technologies AG & Co. KG
PARAVAN GmbH
Forschungszentrum Informatik (FZI)
FAST – Institut fur Fahrzeugsystemtechnik
HELLA Aglaia Mobile Vision GmbH
提携パートナー:
DEKRA
Custom Interactions UG
Cluster Elektromobilitat Sud-West