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2010/1/22

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ピニンファリーナ「ブルーカー」

この記事の要約

伊コーチビルダーのピニンファリーナと仏複合企業ボロレ・グループが共同開発したリチウムメタルポリマー電池搭載の電気自動車。2007年秋から実用走行試験を実施している。\ 同モデルは4人乗りで、全長3.65m、幅1.72m、 […]

伊コーチビルダーのピニンファリーナと仏複合企業ボロレ・グループが共同開発したリチウムメタルポリマー電池搭載の電気自動車。2007年秋から実用走行試験を実施している。

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同モデルは4人乗りで、全長3.65m、幅1.72m、高さ1.60m。航続距離はフル充電時で最大250キロメートル。最高時速は130km。

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ピニンファリーナとボロレ・グループが折半出資で設立した合弁会社Vehicules Electriques Pininfarina Bollore(VEPB)がトリノで生産している。

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リチウムメタルポリマー電池はボロレ・グループの子会社バットスカップ(batScap)が供給している。バットスカップはリチウムメタルポリマー電池およびスーパーコンデンサーを開発している。同社にはフランス電力公社(EDF)も20%を出資している。

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ブルーカーはボロレ・グループが開発した電気二重層コンデンサ(スーパーコンデンサ)を搭載。同装置はブレーキエネルギーを電気エネルギーに変換しバッテリーに蓄電する役割を果たす。蓄えられたエネルギーは加速時に使用され、航続距離の拡大やバッテリーの寿命伸長にも寄与する。

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ボロレ・グループはスーパーコンデンサに使用する薄膜フィルムで高い技術力を持ち、子会社のバットスカップ(batScap)を通して研究してきた。

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2007年には、カナダのHydroQuebecおよびAnadarkoからリチウムメタルポリマー電池の製造技術と特許を持つAvestorの資産を買収。これにより、カナダのエンジニアとバットスカップの研究チームの技術力が統合され、リチウムメタルポリマー電池とスーパーコンデンサの組み合わせた技術の開発が加速した。

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ピニンファリーナ(本社:トリノ)は1930年の創業で、高級車メーカーのフェラーリやマセラティなどのデザインで知られる。

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