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2010/7/23

クローズアップ

SKW Stahl-Metallurgie Holding

この記事の要約

ドイツの特殊化学メーカー。銑鉄から硫黄を除去する際に使用する化学物質や、鉄鋼生産の後処理に使用する化学物質、紙の生産に使用する特殊な化学物質などを生産している。\ 本社はドイツ南東部のオーストリア国境に近いウンターノイキ […]

ドイツの特殊化学メーカー。銑鉄から硫黄を除去する際に使用する化学物質や、鉄鋼生産の後処理に使用する化学物質、紙の生産に使用する特殊な化学物質などを生産している。

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本社はドイツ南東部のオーストリア国境に近いウンターノイキルヒェンにある。2009年の売上高は前年比41.6%減の2億2,060万ユーロに落ち込んだ。同社は世界の鉄鋼大手を顧客に持ち、製造拠点はドイツ、フランスのほか、米国、韓国、カナダ、メキシコ、ブラジル、中国、インドと世界中に広がっている。

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今後は新興国市場での生産を強化していく方針で、ロシアやインド、トルコ、中国で鉄鋼需要が伸びると見込んでいる。

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同社は50年以上の歴史を持ち、独化学大手のデグサ(当時、現エボニック)の基盤となったSKW Trostbergに遡る(2001年にSKW TrostbergとDegussa-Huelsが合併し、デグサが設立された)。

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デグサは2004年にSKW Metallurgieの関連事業を金融会社のARQUESに売却。その後、2006年にSKW Metallurgieの株式が市場に公開され、現在は100%分散保有となっている。

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鉄鋼を精錬する際に使用する化学物質は通常、高温に熱せられた鉄泉の中に入れられるが、同プロセスは1989年にSKW Trostbergが買収したフランスのAffivalが開発したもので、鉄鋼メーカーの約8割が採用しているという。

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