独フォークリフト大手シュティル(Still)が開発した多機能構内運搬車のプロトタイプ。フラウンフォーファー研究所(IML)などと共同で実施している研究プロジェクト「Hub2Move」の一環として開発した。
Hub2Moveは、貨物の積み替えを行う物流倉庫でレイアウトや貨物の内容・大きさなどの変更に柔軟に対応できるシステムの開発に取り組む研究プロジェクトで、実施期間は2013年6月からの2年間。
シュティルは、貨物を2段に積み上げて運ぶ機能や、マストを立てて高い場所へ貨物を移動する機能、貨物を連結してけん引する機能など、計6つの機能を一台のフォークリフトで対応できる多機能構内運搬車「CubeXX」を開発した。多機能ポケットナイフのように、さまざまな用途に柔軟に対応できるフォークリフトの開発に取り組む。「CubeXX」は自動運転が可能なほか、作業員が手動で操作することもできる。
シュティルは「CubeXX」をドイツのハノーバーで5月に開催された国際イントラロジステック見本市「CeMAT(セマット)2014」に出展した。