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2015/11/27

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この記事の要約

ドイツのフラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ISE)がシュツットガルト近郊のフェルバッハで実施している太陽光発電設備と電気自動車の充電システムを連携させる実証試験プロジェクト。一般家庭の電力消費動向を分析し、 […]

ドイツのフラウンホーファー太陽エネルギーシステム研究所(ISE)がシュツットガルト近郊のフェルバッハで実施している太陽光発電設備と電気自動車の充電システムを連携させる実証試験プロジェクト。一般家庭の電力消費動向を分析し、太陽光発電の余剰電力を電気自動車に活用することを目指す。プロジェクトの実施期間は2012年11月1日~2016年6月30日。このうち一般家庭で2年間の実証試験を実施する。

同プロジェクトでは、フェルバッハにエネルギー効率の高いエネルギーハウス7世帯を整備し、うち5世帯に出力22kWの急速充電ステーションを整備した。

エネルギーハウスでは、フラウンホーファー研究所(ISE)が開発したホームエネルギーマネージメントシステム(HEMS)により、太陽光発電設備、ヒートポンプ、電気自動車の充電器など様々な機器の電力計を監督する。

HEMSは電力計から得られる電力消費量や電力消費のパターンを約20時間先の日照量の予想と合わせて分析し、電気自動車の充電システムを調整する。

HEMSは、フラウンホーファー研究所が開発したオープンフレームワーク「openMUC」をベースに開発した。

また、実証試験では、米インターネット大手グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」向けのアプリを開発し、HEMSが算出した日照量の予想やリアルタイムの電力消費状況を端末に表示できるようにした。

同プロジェクトは、ドイツ連邦政府が支援する電気自動車(EV)の大型実証試験プロジェクト「Schaufenster Elektromobilitaet(ショーウインドウ・エレクトロモビリティー)」の一環に位置付けられる。

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