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2011/10/28

クローズアップ

コリブリ(Colibri)

この記事の要約

イノベーティブ・モビリティ・オートモービルを中心とするドイツの中堅企業6社とケムニッツ工科大学が開発する1人乗り電気自動車。同プロジェクトは2011年9月にスタートした。期間は2年で、2012年末までに当局の認可を得て、 […]

イノベーティブ・モビリティ・オートモービルを中心とするドイツの中堅企業6社とケムニッツ工科大学が開発する1人乗り電気自動車。同プロジェクトは2011年9月にスタートした。期間は2年で、2012年末までに当局の認可を得て、デモカーの走行テストを実施する計画。

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コリブリ(Colibri)は、マグネシウム製のフレームを使用するなどして、重量を僅か280キログラムに抑えているのが特徴。全長は2.60m、幅は1.05m、高さは1.30m。トランクルームの容量は240リットルを確保している。航続距離は新欧州ドライビングサイクルで120キロメートル。

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電気モーターの最大出力は12kW、最大トルクは40Nm。停止した状態から時速50キロメートルに4.8秒で加速し、最高速度は時速100キロメートルに達する。

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10月26日付けの独業界誌『ATZ online』(電子版)によると、コリブリでは外装に樹脂を使用し、窓などの部材にはガラスのほかポリカーボネートを使用している。重量が軽いため、電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)の容量は約5キロワット時で足りるという。

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また、同プロジェクトでは、コリブリの予約販売を2013年から開始し、2014年から販売する予定。価格は7,900ユーロからとなり、電池は1月当たり49ユーロでレンタルする形式をとる方針という。

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同プロジェクトは連邦教育研究省のプログラム「STROM」が280万ユーロを支援するほか、チューリンゲン出資管理社(bm-t)などが75万ユーロを支援している。

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同プロジェクトには、プロジェクトを統括するイノベーティブ・モビリティ・オートモービルのほか、ケムニッツ工科大学(内装の軽量構造を主に担当)、B&W Fahrzeugentwicklung (車体開発)、CPM Compact Power Motors (電気モーター)、Altair Engineering(衝突安全性)、Stolfig(マグネシウム製フレーム)、Laetzsch(外装用樹脂加工)が参加している。

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