ドイツの接続機器、インターフェース製品メーカー。産業用接続システムやオートメーション技術、電子インターフェイスシステムなどを得意とする。本社はブロームベルク(ハノーバーから南に約100km)に置く。
世界的な経済危機の影響を受けて、2009年の売上高は前年比19%減の約9億5,200万ユーロに後退した。従業員数は約9,900人。生産拠点をドイツのほか、米国、中国、ギリシャ、ポーランド、インド、ブラジルに持つ。
同社は1923年にフーゴ・クニューマン氏が設立した。当初は路面電車のトローリー線を製造していたが、後にターミナルブロックなどにも事業を広げた。1948年に技術部長として同社に入社したヨゼフ・アイゼルト氏はターミナルの分野で多くの特許を保有しており、同社の事業拡大に貢献した。
同社は1980年にスイスに子会社を設立して以来、国際事業の拡大を進め、現在は世界に自社ネットワークを約45カ所、代理店は約30カ所に展開する。
事業分野は現在、産業用接続技術(CLIPLINE)、デバイス接続システム(COMBICON/PLUSCON)、サージ保護機器(TRABTECH)、電子機器(INTERFACE)、自動化システム(AUTOMATION)の5分野で構成されている。
自動車業界向けでは、工場のプレス機械や塗装システム、車体製造やエンジンの生産ライン、ベルトコンベヤーシステムなどに同社の製品が使用されており、自動車大手ではBMWやフォルクスワーゲン(VW)の製造ラインに製品を納めた実績を持つ。