香港の複合企業CKハチソン・ホールディングス傘下の英携帯電話サービス会社スリーは10日、8月に次世代移動通信システム「5G」の商用サービスを開始すると発表した。まずロンドンで5G技術を活用した家庭向けブロードバンドサービスの運用に着手。年内に英国の25都市に対象エリアを広げ、ブロードバンドサービスとモバイル向け5Gサービスを提供する。
英国では5月末に英BTグループ傘下の携帯電話最大手EEがロンドンなど6都市で同国初となる5Gの商用サービスを開始した。ボーダフォンも7月初めにロンドンなど7都市で5Gサービスに着手する計画を打ち出している。
スリーはロンドンに続き、年内にバーミンガム、ブリストル、カーディフ、エジンバラ、グラスゴー、リバプール、マンチェスターなど25都市で5Gサービスを開始する計画。同社で扱う5G対応端末の詳細は7月に発表すると説明している。EEとボーダフォンは当初、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)製スマートフォンを扱う計画だったが、米国の禁輸措置を受けて米グーグルが基本ソフト(OS)「アンドロイド」の供給を制限する可能性を示唆したことから、両社とも採用を見送った経緯がある。