燃料電池スタックの量産技術の研究プラットフォームを構築するドイツのプロジェクト。ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク太陽エネルギー水素研究センター(ZSW)のウルムの拠点に量産技術を研究するための設備を備えた新しい建物を建設し、例えば、自動車向けなどの量産品について、材料や部品、スタックの評価や、自動生産プロセス、試験工程や品質評価などを研究できるようにする。また、人材育成にも重点を置く。
当該プロジェクトを通して、企業の燃料電池技術への参入を容易にしたり、製品化・市場投入の加速を後押しする。
当該プロジェクトは、ZSWがフラウンホーファー・太陽エネルギーシステム研究所(ISE)と協力して実施している。オープンな研究プラットフォームで、自動車や燃料電池のサプライヤーのほか、機械メーカーや産業設備メーカーも利用することができる。
ZSWのウルムの拠点には、床面積3,600平方メートルの建物を建設する。2022年初めに開設する見通し。
バーデン・ヴュルテンベルク州の経済・労働・住宅省は、建物の建設資金として1,050万ユーロを支援している。同州は、当該プロジェクトの支援により、同州に燃料電池の量産の基盤を構築する。