KIsSME

ドイツの人口知能(AI)を活用した高度自動運転車の開発プロジェクト。AIを活用して、高度自動運転車の試験走行中に発生するデータ選別し、効率化する取り組み。

実施期間は2021年1月1日~2023年12月31日まで。ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)が資金支援している。

高度自動運転車の試験走行では、車載センサーが車両データや周辺環境などの情報を収集し、大量なデータが発生する。当該プロジェクトでは、AIに基づいたアルゴリズムにより運転中にデータを選別し、シナリオカタログ別に分類する。付加価値をもたらすデータのみを記録することにより、データの保存スペース、電力消費、評価の手間を削減し、情報を凝縮して車両の安全性を高めることを目指している。

プロジェクトに参加するカールスルーエ工科大学(KIT)の研究者によると、自動運転車の試験走行では、1台あたり1日に4~8テラバイトのデータが発生する。

KITは、今回のプロジェクトで路上走行試験やシミュレーションのデータを提供する。また、プロジェクトの主要パートナーが開発したアルゴリズムを試験走行のデータに使用して、プロジェクト内で開発されたAIモデルやAIによる選別機能の評価を行う。

当該プロジェクトでは、レベル4~5(高度運転自動化~完全運転自動化)の運転を対象としている。

プロジェクトに参加するパートナーは以下の通り:

主要パートナー:

AVL Deutschland GmbH(調整役)、フラウンホーファー・エルンスト・マッハ研究所(EMI)、カールスルーエ技術研究所(KIT)の情報技術研究センター(FZI)、LiangDao GmbH/Mindmotiv GmbH/RA Consulting GmbH、Robert Bosch GmbH

準パートナー:

ASAM e.V.(自動化および測定システムの標準化協会)、Cluster Elektromobilität Süd-West / e-mobil BW GmbH、Landesagentur für neue Mobilitatslosungen und Automotive Baden-Wurttemberg(新しいモビリティーソリューションと自動車のためのバーデン・ヴュルテンベルク州機関)

上部へスクロール