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ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク太陽エネルギー水素研究センター(ZSW)が実施する高性能カソード材に関する大型研究開発プロジェクト。ZSWは当該プロジェクトで、次世代リチウムイオン電池向けの高性能カソード材の試験生産設備をドイツのウルムに整備する。

この試験生産設備では最大100キログラムのカソード材を生産することができるようにする。

ZSWの設備で生産したカソード材は、ドイツや欧州にある提携先の研究機関や産業パートナーがリチウムイオン電池セルの開発に使用できるようにする。

ドイツでは現在、次世代のカソード材が産業規模で生産されていないため、大学や研究機関では高性能バッテリーの研究に使用するための高性能なカソード材が不足している状況にある。

今回のプロジェクトではこのような状況に対応するため、1キログラムから高性能のカソード材を生産できるようにし、10キログラムや100キログラムの生産にも対応できるようにする。

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は、当該プロジェクトに約2,000万ユーロを資金支援している。プロジェクトの実施期間は2年。2021年12月にスタートする。

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