EUが域内金融機関の健全性を審査する“ストレステスト”を今年も実施する。欧州銀行監督委員会(CEBS)のカロジオ議長が1月26日、欧州議会の経済金融委員会で明らかにした。
\CEBSは昨年、金融危機を受けてEU内の主要22銀行を対象にストレステストを実施。その結果、中核的な自己資本比率が国際的な規制である「バーゼル2」で最低基準とされる4%を下回る銀行はなく、域内の金融業界は景気がさらに悪化しても資本不足に陥ることはないという結論をまとめた。
\カロジオ議長によると、2回目となる今年のストレステストも主要銀行が対象となる。これと並行して、バーゼル銀行監督委員会が提案した新自己資本規制が域内銀行にどのような影響を及ぼすかについて、中小銀行にまで対象を広げて調査する方針という。
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