2010/2/1

欧州ビジネスウオッチ

米GM、スパイカーへのサーブ売却で合意

この記事の要約

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1月26日、傘下のサーブ(スウェーデン)をオランダの高級車メーカー、スパイカー・カーズに総額4億ドルで売却することで合意したと発表した。これで難航していたサーブの身売り問題が決着 […]

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は1月26日、傘下のサーブ(スウェーデン)をオランダの高級車メーカー、スパイカー・カーズに総額4億ドルで売却することで合意したと発表した。これで難航していたサーブの身売り問題が決着し、同社のブランド存続が決まった。

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スパイカーはサーブ買収後に新会社「サーブ・スパイカー・オートモービルズ」を設立する。GMは現金7,400万ドルと新会社の優先株3億2,600万ドル相当を受け取る。売却は欧州投資銀行(EIB)がサーブに4億ユーロの融資を実施することが条件となる。売却手続き完了は2月中旬の予定。

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昨年2月に会社更生手続きを申請したサーブをめぐっては、8月にスウェーデンの高級スポーツ車メーカー、ケーニグセグに売却することで基本合意したが、11月にケーニグセグが買収を断念。続いて開始したスパイカーとの売却交渉は、昨年末に一度決裂し、サーブ清算の可能性が強まったが、交渉を再開していた。

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