2010/2/1

欧州ビジネスウオッチ

トヨタが欧州でもリコール、対象は最大180万台

この記事の要約

トヨタ自動車は1月29日、一部車種にアクセルペダルの不具合が生じる可能性があるとして、欧州でのリコール(回収・無償修理)実施を発表した。リコール制度がない国でも自主的に回収・修理を行う。北米、中国で開始している大規模なリ […]

トヨタ自動車は1月29日、一部車種にアクセルペダルの不具合が生じる可能性があるとして、欧州でのリコール(回収・無償修理)実施を発表した。リコール制度がない国でも自主的に回収・修理を行う。北米、中国で開始している大規模なリコールに続く措置となる。

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米国トヨタが採用していたCTS社製のアクセルペダルが、欧州でも現地のCTSを通じてトヨタに供給されていたことが欧州でのリコールの理由。対象台数は未確定だが、最大180万台に達する見通しだ。昨年12月に米国で自主回収を発表した8車種426万台と合わせて、リコール対象台数はトヨタの昨年の全世界販売台数781万台の約3分の2に上るとみられる。

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ただし、トヨタによれば欧州で生産・販売されたトヨタ車のうち、アクセルペダルが戻りにくくなる事例が生じたのはわずか数件。この問題が原因で事故が発生したとの報告は受けてないという。また、トヨタの欧州工場は現在、不具合が生じたアクセルペダルとは異なるペダルを採用しているため、生産は今後も継続する。問題の解決策はすでに特定しており、最終的な調査結果がまとまり次第、すべての顧客に報告する方針という。

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リコールの対象となるのは、2005年2月から2010年1月に生産された以下の車種。◇アイゴ(2005年2月~2009年8月)◇ヤリス(2005年11月~2009年9月)◇RAV4(2005年11月~2009年11月)◇カローラ(2006年10月~2009年12月)◇オーリス(2006年10月~2010年1月5日)◇iQ(2008年11月~2009年11月)◇アベンシス(2008年11月~2009年12月)◇ヴァーソ(2009年2月~2010年1月5日)。

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