2010/2/8

競争法

大西洋路線の提携問題、英BAなど3社が妥協

この記事の要約

英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と米アメリカン航空、スペインのイベリア航空が、欧州と北米を結ぶ大西洋路線での提携業務をめぐり、欧州委員会に新たな案を提示していたことが1日明らかになった。3社の提携のあり方を問題視し […]

英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と米アメリカン航空、スペインのイベリア航空が、欧州と北米を結ぶ大西洋路線での提携業務をめぐり、欧州委員会に新たな案を提示していたことが1日明らかになった。3社の提携のあり方を問題視してきた欧州委は今後、その他の主要航空関係者の意見も聴取したうえで、公正な競争に関する懸念を解消するのに十分な内容であるかどうか判断し、決断を下すとしている。3社が示した妥協案の詳細は不明。

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航空連合「ワンワールド」に加盟する3社は昨年8月、欧州と米国、カナダ、メキシコなどを結ぶ大西洋路線で業務提携したが、欧州委はこれが競争制限的な協定に当たるとして異議告知書を送付。3社には一部路線の離発着権を手放すよう求めたとみられている。これに対して3社は昨年12月に声明を発表し、業務提携を通じて大西洋路線の運賃が低下し、乗り継ぎもスムーズになるなど乗客の利便性は向上すると主張していたが、最終的に妥協を強いられ、是正案を提出した。

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欧州委は「スターアライアンス」に加盟する独ルフトハンザ、米コンチネンタル、ユナイテッド、エア・カナダの4社、「スカイチーム」のエアフランスKLM、米デルタ・ノースウエストの太平洋路線における業務提携に関しても競争法上の調査を進めている。

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