2010/2/22

総合 –EUウオッチャー

クロアチアがEU加盟へ前進、新たに2項目で交渉開始

この記事の要約

EUとクロアチアが19日に行った加盟交渉で、新たに「環境」「漁業」の2項目での交渉が開始された。これによりクロアチアが交渉開始または完了にこぎつけたのは、35に上る交渉項目のうち30項目に達し、目標とする年内の加盟交渉完 […]

EUとクロアチアが19日に行った加盟交渉で、新たに「環境」「漁業」の2項目での交渉が開始された。これによりクロアチアが交渉開始または完了にこぎつけたのは、35に上る交渉項目のうち30項目に達し、目標とする年内の加盟交渉完了に向けて弾みがついた。

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クロアチアとEUの加盟交渉は2005年に始まった。これまでに17項目で交渉を完了している。新たに2項目で交渉を開始したことで、手つかずなのは「司法」「外交・防衛」など5項目のみとなった。このうち最大の障害と目されるのが「司法」。汚職・組織犯罪対策が進んでいないためで、クロアチア政府は早期の交渉開始に向けて取り組みの強化を迫られている。

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クロアチアのヨシポビッチ新大統領は18日行われた就任式で、「クロアチアができるだけ早くEU加盟国となるため、断固たる行動と改革を実施する」と述べ、悲願とするEU加盟の実現に向けて、司法改革、汚職対策を推進する決意を示した。

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