2010/3/8

競争法

ポーランド通信最大手に異議告知書、他社の参入を制限

この記事の要約

欧州委員会は1日、ポーランド通信最大手のテレコムニカーツィヤ・ポルスカ(TPSA)に対して、国内ブロードバンド市場での独占的立場を乱用し、他社の参入を妨げている恐れがあるとして、異議告知書を送付した。欧州委は8週間以内の […]

欧州委員会は1日、ポーランド通信最大手のテレコムニカーツィヤ・ポルスカ(TPSA)に対して、国内ブロードバンド市場での独占的立場を乱用し、他社の参入を妨げている恐れがあるとして、異議告知書を送付した。欧州委は8週間以内の弁明を求めた上で最終判断する。競争法違反と認定した場合は、罰金支払いを含む制裁を科す。

\

欧州委はTPSAと競合関係にあるポーランド通信2社から苦情を受け、2008年10月に同社への立ち入り調査を実施。昨年4月から本格的な調査を行っていた。その結果、TPSAは自社が持つブロードバンド回線のホールセールを制限し、消費者向けブロードバンド事業に参入しようとする他社に「長く面倒な手続きを踏ませ」て、回線を利用しづらい状況に追い込んでいると判断。ポーランドではEUに加盟した2004年に通信市場が自由化されたが、同社の行為で「ブロードバンド市場の発展が妨げられている」として、異議告知書の送付に踏み切った。

\