2010/3/15

競争法

BAなど3社が業務提携で是正策、ロンドン~NY路線の縮小など

この記事の要約

欧州委員会は10日、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と米アメリカン航空、スペインのイベリア航空の大西洋路線での提携業務に競争上の問題があるとして調査を進めている件で、3社が是正策としてロンドン~ニューヨーク路線の離 […]

欧州委員会は10日、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)と米アメリカン航空、スペインのイベリア航空の大西洋路線での提携業務に競争上の問題があるとして調査を進めている件で、3社が是正策としてロンドン~ニューヨーク路線の離発着権の一部を手放すことなどを提案したことを明らかにした。欧州委は是正策に関するライバル会社の意見を聞いた上で、問題が解消されたかどうか最終判断する。

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航空連合「ワンワールド」に加盟する3社は2008年8月、欧州と米国、カナダ、メキシコなどを結ぶ大西洋路線で業務提携を結んだが、欧州委は同提携が競争を阻害する恐れがあるとして調査を開始。昨年10月に競争制限的な協定に当たるとほぼ断定し、3社に異議告知書を送っていた。

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3社が示した是正策は、ロンドンのヒースロー空港、ガトウィック空港とニューヨーク、ボストン、ダラス、マイアミを結ぶ路線で、1~2便/日の離発着権を他社に譲るという内容。さらに、3社のマイレージ会員が同路線に新規参入した航空会社を利用した場合も、ポイントを加算することを付け加えた。

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欧州委は4月10日までライバル会社の意見を受け付け、今回の是正策で競争上の問題が払しょくされると判断すれば、その実行を条件に調査を打ち切る。ただ、早くも英ヴァージン・アトランティック航空は是正措置を「まったく不十分」と批判している。

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